松井証券でネットトレードを本格稼働
2016/04/24
いよいよ、私はネット証券会社大手の松井証券で信用取引を開始しましたが、軍資金は株で儲けた200万円と増額したカードローンの借入枠の900万円でした。この合計1,100万円を信用取引の3倍のレバレッジ(てこ)を利用すると、最大3,300万円の軍資金として使うことができるのですが・・・
資金を増やすだけでは満足しなかった
只、私は資金を増やしただけでは満足できませんでした。
なぜなら、現在の勤務体制の中ではネットトレードができないからです。株式市場は午前9時から午後3時までで、当然、この時間帯は勤務時間中です。
現在の様にスマホで簡単にネットトレードできれば、ちょっと抜け出して売買することもできますが当時はその様なシステムはありません。
当時、外出中にノートパソコンで売買するには無線通信用の携帯電話を契約するしかありませんでした。その携帯電話端末をノートパソコンに差し込んでインターネットに接続する方法です。そこで、私は無線通信用の携帯電話を契約し、毎日バッグにノートパソコンを忍ばせて出勤することにしました。
そして、営業に出掛けるフリをして近所の喫茶店でネットトレードを開始したのです。
「先輩、もう出掛けるんですか?早いですね」
などと言われながら。
トレードの影響で下がる営業成績
そんな方法で午前中に1時間、午後に1時間ほどネットトレードを行う毎日の繰り返し。
勿論、残りの時間で必死に本業の出版社の法人営業を行いましたが、この頃から私の営業成績は低迷し始めました。
世の中は、そんなに甘くはありませんね。手を抜いた仕事で良い成績が上がる筈がないのです。しかし、ネットトレードの方は暴落相場の中で健闘していました。
2000年の日経平均株価は5月の20,833円をピークに9月には15,000円台まで下落しました。運よく4月に全株を売却していた私は次の銘柄を買うことばかり考えていました。
ところが、相場は下がるばかりです。そこで、上がらないのなら短期で「空売り」を仕掛けてみようと思い立ったのです。
ここでも偶然の大当たり
タイミング良く、その頃、松井証券で信用取引口座を開設していたことも幸いしました。正直、ためしに初めて「空売り」した銘柄が大当たりして「空売り」に味を占めてしまったのです。
結局、その年は勝ったり負けたりの繰り返しで殆ど儲かりませんでした。しかし、買いだけしか頭に無ければ買って大きくマイナスになっていた筈です。
信用取引で「空売り」を覚えたことが幸いしました。
しかし、これも核心をついた勝ちではなく、偶然が重なっただけだったのでした・・・。