任意整理の返済開始
2016/11/15
大手銀行4行との山崎弁護士の和解交渉により、2010年秋に私の任意整理の最終和解案が妥結しました。任意整理の最終和解案は元金の減免は無しですから私の元金は1,200万円で変わりません。
ただ、今後、発生する利息については金利ゼロが認められましたので、毎月、20万円づつ返済し5年(60ヶ月)で1,200万円を完済していくことになりました。
果たしてこれで私は長年の借金人生から解放されるのでしょうか。
毎月20万円の返済を続けていくことは可能でしょうか?
任意整理する前の段階で私の4つの銀行に対する毎月の返済額は20万円を超えていましたが、その殆どは利息の支払いで元金は毎月数千円づつしか減っていませんでした。
しかし、任意整理の和解交渉によりこれから発生する利息については金利ゼロとなりましたので、毎月20万円の返済で元金がその分だけ減っていくことになります。
これは債務者の立場で考えると天と地ほども違うことで、これまでは頂上の見えない山を登っている感じでしたが、今回はハッキリと頂上が見えていて少しづつ頂上が近づいて来る感じなのです。
私の不勉強で知らなかったとはいえ今まで本当に無駄な利息を払い続けていたという感が強く、山崎弁護士の様な債務整理手続の専門家に依頼し任意整理して頂き本当に良かったと改めて思っていました。
任意整理返済開始時の年収
私の当時の年収は税込で780万円程度でしたから毎月20万円の返済は楽ではありませんでしたが、家賃を払い何とか親子3人が暮らしていけるギリギリの水準でした。
私は今回が借金完済の最後のチャンスと認識し、なにがなんでも完済する意気込みでした。一方で収入の方はと言いますとネットの拡大で出版不況が続く大手出版会社でしたが、2002年以降800万円弱の年収が続いていました。
ただ、私達、営業マンにとって大事な毎月の総収益は減り続けていました。総収益とは営業マンが販売した書籍やコンテンツの営業利益のトータルを意味し、一人ひとりの営業マンの総収益を合算すると全社の営業利益になる筈の数字です。
私の1年の総収益を見ますとピークは1999年の3,500万円ほどでその後は右肩下がりで減り続けており、2009年は2,100万円まで減っています。勿論、それは私だけが不振なのではなく私の数字は良い方の部類で、全社的な傾向が右肩下がりで減り続けているのです。
したがって、2002年以降は横這いを続ける年収ですが、果たして今後も現在の水準が維持できるのかは甚だ疑問でした。
既に、その様な心配は現実のものとなりつつあり、パート・アルバイト・派遣社員の削減と正社員に対しても45歳以上の希望退職が募集されています。
つまり、主力である30代・40代の営業マンの年収は何とか横ばいで守られていますが、会社の体力が年々疲弊しているのは私の眼にも明らかでした。翌年、その様な心配が現実のものとなりました。